SNSから火がついてブームになるということは、今ではさほど珍しくはないけれど、今回のように今まで存在していた商品の用途が変わっただけで品薄になるということもあるんだよね。
ココア味の麦芽飲料「ミロ」。発売から47年ということで、50代中盤に差し掛かろうとしている私なんぞはまさに「ミロ世代」。
「子どもの成長に必要な栄養素をしっかりとはいっている」ということで、成長期の子どもの飲み物というイメージだったけれど、今回注目されたのは、貧血がミロで改善されたというTwitterのつぶやき。
ここからSNSで拡散されて、同じように貧血が改善されたという書き込みか増えて、品薄になるほど売れていると。
鉄分だけではなく、カルシウムやビタミンDも豊富に含まれているので、栄養機能食品として「育ち盛りの子ども」をメインターゲットに据えていたのだと思うけれど、消費する側の多くの人にも「子どもの飲み物」という思い込みがあったと思う。
でも中には、売り手側が気が付かなかった利用方法に気づいている人も少なからずいるのではないだろうか。
ロングセラー商品なので、別に戦略が間違っていたわけでもないけれど、新しい利用方法というのは、常に使う側が持っているから、売り手の「誰に」「なんのために」ということは必要だけれど、そこだけにとらわれない、フラットな見方をしていくことが大切だなと改めて感じたニュースだった。
利用している人の声は常に聞いておかなければ。
ミロのサイト
https://nestle.jp/brand/milo/nutrition/