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カラフルな色使いと黒の対比がステキな『氷上カーニバル』

大正のおわりから昭和にかけて、札幌市の中島公園のスケートリンクで行われていた氷上カーニバル。 このおまつりをもとに制作された絵本。 「わたし」と「いもうと」と、ともだちの「たぬきの子」は氷上カーニバルへ。 そこでは、おとなもこどもも仮装をしてスケートに乗ってまわっている。 そこへ・・・ とてもカラフルな色使いの絵がステキ。夜の黒との対比で、カーニバルの楽しさが引き立っている。そしてココロがほんわかする。 あべ弘士さんの絵本は好きだな。 本の最後に1930年に撮影されたという実際の氷上カーニバルの写真があるのだけれど、これが昭和の初期?と疑いたくなるよな仮装。 氷上カーニバルのことは、こちらのブログに詳しく書かれていたよ(^^) https://ameblo.jp/hokkaido-rekishi-tanboh/entry-12124929031.html 全然関係ないけど、つい先日読んだ「月夜のねこいち」と幻想的な部分が重なってしまった^^;

人間味あふれる日本の神話「あまのいわと」

日本の神話は大好き。なぜって?神なのにとても人間臭さがあるから。 しっかり勉強してきたわけではないので、偉そうなことを言う気はないのだが、数あるエピソードの中でも「天の岩戸(あまのいわと)」が好き。 須佐之男命(スサノオノミコト)の暴挙に怒った天照大御神(アマテラスオオミカミ)が天の岩戸に閉じこもってしまい、世は真っ暗になってしまう。 そこで八百万の神々が対応を協議。天手力男神が岩戸の影に隠れて、他の神が鏡を持って待機。 そして天宇受賣命(アメノウズメノミコト)が踊り始めて、盛り上がっているのが気になった天照大御神は・・・ というストーリーなのだが、ここからのやり取りが特に面白い。 人間性、いや神性?がよくわかる部分なんだよね。 赤羽末吉さんの日本画をベースにした絵が、とても良い味わい。

今更ながらにハマっているメイヤ(Meja)の3曲

  ブログって続けることが大切。それは、観てくれている人対しても、自分に対しても。 昔、毎日一年続けるということをしたけれど、そのときは目標があったからね。  今はどうだろう。誰に何のために書くのかな。 今は仕事絡みで書くことはないので、自分の好きなことや想いだけでいいから、子どもたちに伝えたいなっていうのもある。  これがきっかけで世界が広がるとかさ。 自分の想いなんてたかが知れているけど、それでも書きたいのが人情。 自己満足でもいい。やっぱり入れたら出さないとね。  まず自分が楽しくなるように。 ということで、最近ハマっている音楽もいろいろ書いていきたい。 専門家ではないので、趣味の好き好き目線で(笑)  90年代はサラリーマンで外回りが多かった時代。 FEN(AFN)をよく聴いていた。  だけど「この曲いいな」と思ったところで、どのようなアーティストなのか調べることもなく、ましてや知らないのでCD買うこともなく。ただただラジオから流れてくる電波状態が悪い音質のものを聴いていた。  今はYouTube Musicでほぼほぼいつでもどこでも聴けるから、あの時代に聴いたことのある曲を耳にすることも多くなり、お気に入りを見つけることができる。 で、ハマっているのがメイヤ(Meja)。スウェーデンの歌手。  声が好きかな。そしてスウェディッシュ・ポップと呼ばれる爽やかな感じが良い。  アーティストとして、どこまで好きかと言われれば?だけれど、この3曲はツボ。  ヒット曲なので、どこかで聴いたことがあるかも。 冷静に分析すると自分の好きな歌にはある程度傾向あるな。 例えばアルバムA面最後の曲タイプとか(若い子には、この意味わからんか・・・)。

おかあちゃんがつくったる | 長谷川義史

この絵本の内容がどこまで事実かわからないけれど、長谷川さんの子どもの頃のおかあちゃんの思い出が絵本になったもの(だと思う)。 長谷川さんの絵本にあるユーモアの原点は、このおかあちゃんにあるのかなと思える。 最後は秀逸。おかあちゃん、何でもつくれるんだ!

ごきげんならいおん | ルイーズ・ファティオ(著)/ ロジャー・デュボアザン(イラスト)/むらおかはなこ(翻訳)

フランスのまちなかのどうぶつえんに住むライオン。 みんな気さくに声をかけてくれる。 ある日、鍵が空いていて外に出てみると・・・ ライオンが思っている人間との関係と、人間が思っているライオンとの関係は違っていた・・・ 幼稚園の年長さんなんかに読み聞かせをして感想を聞いてみるといいのかな。 村岡花子の訳だった。

ふたり | 瀬川 康男

最小限の言葉とふたりの動きだけで、とてもシンプルなんだけどrリズミカルで味わい深い。 左側の言葉と模様のメーター?シンボルのようだけど動きがある線。右側のねことねずみがトムとジェリーのような関係で楽しい。石版画って、こんな表現ができるんだ。

おいしそうなしろくま | 柴田 ケイコ

「くいしんぼうのしろくま」くんの想像力は半端ない。たべものの中に入った自分を想像してよだれをたらしてしまう。 好きなものと一体化することは、こんなにも楽しいことなのか(笑) おまえ、それ、やけどするで!とツッコミを入れるなんて野暮。てんどんのえびのころもに身を包んだり、ネタと化してシャリに寝そべったり・・・コロネに頭からツッコんだり(←これ爆笑)。しろくまくんの恍惚の表情が私を別世界へ連れて行くのだ。

おがわのおとをきいていました | スズキコージ

みなさん、感想で言われてますが、本当にただ、「小川を飛び越えるだけ」の話なんです。 だけど、そこにシビれるあこがれるゥ(あ、違った^^;) はなめんちゃん、ありえない高さまで飛んでるし(笑) 何も言うことありません。好きです!

くろ | きくち ちき

あいたくて、あいたくて、あいたくて・・・そしてついに・・・! ダイナミックな筆致の絵柄と黒白だけの色使いで、くろの気持ちが痛いほど伝わってくる。 大人向けの絵本と思うけれど、子どもが見たらどうなのかな。いや、子どものほうが感受性が高くて心に残っていくのかな。

てんさらばさら てんさらばさら | わたり むつこ(著)/ましま せつこ(イラスト)

「てんさらばさら」におしろいをかけると・・・ まゆのピュアな大事なものを大切にする気持ちにほっこり。 絵もぴったり。疲れたオトナにも良い本。

ペローの赤ずきん | シャルル ペロー

よく知られているグリムの「赤ずきん」より100年前にシャルル・ペロ-が書いたお話。 おばあさんや赤ずきんを「正義のヒーロー」が助けてくれるでもなく、悲しい結末になってしまう。そう、実際の人生の中では、より注意深く生きていかないとこうなってしまうという教訓めいた話。かなりひいたアングルで淡々と表現されるバトゥーの絵が、一層の怖さを醸し出す。

おひさまみたいに | スーザン・マリー スワンソン(著)/マーガレット カドス=アーヴィン(イラスト)

やさしい音楽がずっと流れていそうな絵本。なんてことないといえばそうだけど、この穏やかさがとても心地よい。絵の構図も大胆なんだけれどやさしい。ステキだ。

あしたのことば | 森絵都

「言葉」がテーマになっている8つの物語。それぞれの物語でイラストレーター9人とコラボレートした本。 長い時間をかけて少しずつ読んだ。 森絵都さんの本が好き。柔らかいけどしなっていて、この本は短編集だけれど、それぞれ読んでいてほっこり。物語に出てくる子たちと同世代の子たちが読むと、私が感じている以上に感性をくすぐられるのではないかと思う。この本の中では特に【遠いまたたき】【風と雨】【あしたのことば】がお気に入り。 【遠いまたたき】 告げられなかった思いはどこに行くのか。おばあちゃんの思いはここにあった。短い文章でもココロがほんわか。 【風と雨】 登場人物3人それぞれの視点で描かれている。こういう描かれ方をしている本を読むと、相手を慮ることができるようになる気がする。 【あしたのことば】 そう、何気ないその言葉こそが明日へつながっていくんだよね。だから私はいつも寝る前に子どもたちに対して「おやすみ。またあした」って言ってる。

ハピネス | 嶽本野ばら

オーディオブック。 純愛小説の名手と言われる作者 嶽本野ばらの初読本。 一週間で死んでしまうという運命を受け入れた彼女と、彼女の望みをかなえるべく、一緒に過ごす僕の純愛。彼女のロリータファッションブランド「Innocent World」に関する愛。普段の自分の嗜好(思考)からはかけ離れたものであり、とても新鮮な気持ちで聞けた。 「死」はいつも遠いところにあるようで、近くにある。 そこに至るまでにしたいことは「満足をすること」?自分だったらどうするかな。もちろん、訪れる年齢にもよるだろうけれど。

よるのばけもの | 住野よる

やっぱりこの方の作品は「選択」がテーマのように思える。(自分が囚われすぎなのかもだが) あっち側なのかこちら側なのか。 「いじめる側」なのか「いじめられる側」なのか。 周りの状態で変わる「選択」。 「よるのばけもの」として矢野さんと交流することで、あっちーはどう「選択」を変えていくのだろう。

また、同じ夢を見ていた | 住野よる

視点は違うけど、「君の膵臓をたべたい」と同じく人生の「選択」がテーマになっていると思えた。 小学生の奈ノ花とアバズレさん、南さん、おばあちゃんを通して「幸せ」とは何かを考えていく。幸せは歩いてこないんだよね。